五月病

 

春をむかえ

緑が芽吹き、美しく花々が咲く

 

生命の息吹を感じる季節でもありますが

これからの季節、気をつけたいのが「五月病」です。

 

五月病は

新しい環境への適応がうまくいかなかったり

緊張が続いた疲れなど

なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど

心身に不調があらわれる状況を言われています。(※五月病は正式な病名ではありません)

 

代表的な例として

・気分が落ち込むことが多くなる
・疲れやすくなる
・体を動かす、何かを始めるのがおっくうになる
・集中力、記憶力、判断力の低下
・楽しめていたことが楽しく感じられなくなる
・以前はできていたことが上手くできなくなる
・イライラする
・倦怠感がとれない

などがあげられます。

 

 

【睡眠】
考え事をしたり、夜更かしをしたり、眠れないことは誰にでもありますが、その不眠は長続きしていませんか?
不眠、寝つきが悪い、睡眠中に目が覚めてしまう、朝、意図していない時間に早起きしてしまう。
逆に、一部の人は寝すぎなくらい眠ってしまうこともあります(過眠)。

 

【食欲】
一般的にはメンタルヘルスの不調時は食欲がなく、体重減少や不健康に痩せているというイメージがあるかもしれません。しかし、場合によっては、食欲が旺盛になり、逆に太ってしまうというケースもあります。短期間の急激な体重の増減には、注意が必要です。

 

【疲労】
肉体労働が多い職場や、ある一定の年齢を過ぎると、疲れがとれないのが当然のように感じる人もいます。メンタルヘルスの不調として捉えるのは難しいかもしれませんが、朝、起床時に体が重い、まったく疲れがとれなくてだるい、というような感覚が何日も続くようであれば、記録をするなど意識して観察することも大切です。

 

【職場・仕事上で気をつけたい変化】
・集中力の低下(なんとなく落ち着かなくて集中できない)
・記憶力の低下(忘れることが多くなる、なかなか思い出せない)
・注意力が散漫になる(仕事で忘れたり、抜けてしまう、または、つまづく、ぶつける)
・ケアレスミスが増える(誤字脱字や計算ミス、期日の間違いや忘れ、プロセスを忘れたり、抜かしてしまう)

・遅刻や当日連絡の休み、離席が多くなる(朝起きれない、落ち着いて座っていられない)
・身だしなみを気にしなくなる(髪型や服装など身なりにかまわなくなる)
・整理整頓ができなくなる(机上が整理されていない、掃除がおっくうになる)
・会話を避ける(人と距離をとるようになる、口数が減る)
・強い眠気(不眠や途中覚醒、早朝覚醒など睡眠に影響が出て日中に眠くなることがある、過眠)
・イライラしている(疲れやすく感情が不安定になったり、攻撃的、反抗的な言動)
・表情がなくなる(笑顔が見られない、無表情)

 

笑顔が見えていると安心しますが

新入社員や若手の社員の中には、固定した笑顔を見せる人がいます。

 

笑顔がパターン化していて

話の内容に関わらず、同じ笑顔を見せます。

 

おそらく癖になっていて

本人も気づいていないのだと思いますが

 

笑顔のタイミングだけが合っていて

表情と会話がミスマッチだったり、パターン化した笑顔の場合は

笑顔であっても

本人も気づかぬうちにストレスが蓄積しているケースなど

注意が必要かもしれません。

 

また、上記のひとつ一つの症状は、誰にも起こりうるものです。

 

ただし、症状のいくつかが1~2週間ぐらい続く場合は

精神科や心療内科など医療機関を受診してみる

 

または

 

カウンセラーなどの専門家や身近な話しやすい人など

誰かに相談することをおすすめいたします。

 

この季節に関わらず

季節性のうつなどメンタル不調は

早期発見が早期回復につながります。

 

ご自身が不調を感じることもありますが

本人が気づかない場合もあります。

 

症状が悪化する前に

ご家族、職場の方など周囲の方々の気づきや声がけも大切です。

 

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投稿者プロフィール

佐藤笑子
佐藤笑子くれたけ心理相談室(仙台支部)心理カウンセラー
皆さまのよりよい未来をサポートいたします。
心かろやかな、あなたの笑顔に会えますように。